ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校 第1期生選抜展vol.2 開催のお知らせ
2016年7月26日 – 9:33 PM

ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校 第1期生選抜展 vol.2

弓塲勇作・松本しげる二人展『現実の鍋』

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事実と虚構をないまぜにすること、ひいては「事実と虚構を一旦解きほぐし、それらを異なるイメージ、異なるナラティブで媒介し直す試み」です。それは多くの作家が作品を作るときに当たり前に行なう事ですが、もう一度違う方法でそれを実験したい。

ここで展開したいのは、小さな言葉の反復です。対になっているモノの差異やそこから滲みでる違和感が断片的に語る物語を、繰り返し語り直す。1の作品を2で語り直し3のキャプションで再度語り直し、ナラティブを増殖させる。その差異が液体が溢れ落ちる様に展開できるのではと考えます。

異なるナラティブによって語り直し・反復が行なわれる事で、始めに語られた言葉は形を変え、
異なる意味をもち、また別の物語になるかもしれない。言葉を尽くして語られるべき物語が、
意味の通じない短いセンテンスに還元され、鑑賞者を媒介にして、あるべきでない意味が立ち現れてしまう。その繰り返しが、歴史を生成する。

今回の展示には、桃源郷ハッピートリオ*の内山智恵さん、大里宣征さんにも作品をご提供頂きました。
また、彫刻家・井戸博章さんの作品(松本しげる個人蔵)も出品致しております。各氏のご厚意に、この場を借りて、心より御礼申し上げます。また、ワンフレーズ・ポリティクス**としての初の作品も、今回出品致しております。

お楽しみ頂ければ幸甚です。

弓塲勇作
1983年 愛知生。
絵画、リズム・反復と物語・スケールの探求。
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校一期生、 ワンフレーズ・ポリティクス所属。
2017年10月に京都momuragにて個展予定。

松本しげる
1985年 東京生。
1987年渡星、その後17年間を東南アジアにて過ごす。高校卒業後帰国、東京にて通訳・翻訳家として一年間勤務。
その後大学進学の為渡英、2008年に卒業、帰国。数社を経験の後現職。
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校一期生、桃源郷ハッピートリオ所属、ワンフレーズ・ポリティクス所属。

Special Thanks 井戸博章、内山智恵、大里宣征 (敬称略・50音順)

* 桃源郷ハッピートリオ:内山智恵、大里宣征、松本しげるの3人からなるアートユニットのことである。
** ワンフレーズ・ポリティクス:弓場勇作、松本しげるの2人からなるラップグループのことである。

カオス*ラウンジが活動拠点とする「ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ」(株式会社ゲンロンとの共同アトリエ)で、若手作家を紹介する連続展覧会を開催します。
2015年からスタートした「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」第一期生のなかから5人(和田唯奈、松本しげる、弓塲勇作、井戸博章、鈴木薫)を選抜し、個展または二人展の形式で卒業生の活動をご紹介します。
また、本企画は同時期にオン・サンデーズで開催している『弓指寛治 個展「Sur-Vive !」』の関連企画でもあります。

【vol.2】
弓塲勇作・松本しげる二人展『現実の鍋』

会期:2016年7月29日(金)~8月3日(水) ※会期中無休
会場:ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
開廊時間:15:00~20:00

【イベント】
◎オープニングレセプション

7月29日(金)18:00~22:00 ※ワンドリンク制

〈今後の開催予定〉
【vol.3】
井戸博章+鈴木薫二人展『本郷―Boston』
会期:2016年8月5日(金)~10日(水) ※会期中無休
開廊時間:15:00~20:00

〈終了しました〉
【vol.1】
和田唯奈個展『和田唯奈のおたんじょうびパーティー』
会期:2016年7月22日(金)~27日(水)