「新生空間」展 −− 2010年以降の新しい韓国美術
2019年4月25日 – 8:00 PM

キム・ジョンテ『新生空間地図 2015年ver』、2015年

 

カオス*ラウンジは、現在韓国で活動する美術批評家、紺野優希をゲストキュレーターにむかえて『「新生空間」展 ーー2010年以降の新しい韓国美術』を開催する。「新生空間(シンセンコンガン)」とは、2013年前後の韓国アートシーンに現れた、アーティストや企画者、管理者によってプラットフォームとして運営されたスペースを指す言葉である。韓国では2009年以降、アメリカの不景気によって美術機関の運営が縮小し、既存のオルタナティヴ・スペースの閉鎖的な傾向によって、若手アーティストたちの発表の場が失われた。そのような状況を受けて、若手アーティストや企画者・運営者たちの主導で新たに立ち上げられたスペースを、オルタナティヴ・スペースとは異なる名称で呼んだのである。

「新生空間」とアーティストたちの活動は、同世代の日本のアーティストたちのそれと、きわめてよく似ている。同世代の日本のアーティストとはすなわち、カオス*ラウンジであり、渋ハウスであり、パープルームといった、2010年代に入って「アーティスト・コレクティヴ」と呼ばれるようになったグループのことである。
しかし日本では「新生空間」のような、旧世代との差異を強調した名称は生まれなかった。なぜか日本のアートシーンにおいては、1980年代から続いているオルタナティヴ・アートスペースから2010年以降のアーティスト・コレクティヴの間に、歴史的な切断線が引かれていない。

本展では、「新生空間」の展開における最重要イベントと言われている『グッズ』(2015年)や、「Tastehouse」『PACK』といった新生空間以降の動向を、過去の活動記録や作品とともに紹介する。韓国と日本、双方のアートシーンを比較し、その奇妙な類似と差異について考えることで、これまでオルタナティヴ・スペースやアーティスト・コレクティヴといった曖昧な言葉で呼ばれていた、現代美術の可能性について新しい切り口を提供できれば幸いである。

【展覧会概要】
「新生空間」展 −− 2010年以降の新しい韓国美術
参加作家:イ・スギョン、カン・ジョンソク、キム・ジョンテ、ジョン・ユジン、ハン・ジヒョン、『PACK』(企画:リサエク/参加作家:キム・ユニク、シム・へリン)、「Tastehouse」(クォン・スンウ、キム・ドンフィ、ドン・ソンピル、パク・ヒョンジョン)、『TasteView』(参加アーティスト: イ・ウソン、イ・ユンソン、キム・ハンセム、ジョン・セミ、ソ・ミンギョン、ソン・ジュヨン、ドン・ソンピル、パク・ヒョンジョン、ハン・ジン、ユン・ヒャンノ)

会期:2019年5月1日(水) – 5月12日(日)  ※火曜休廊
開廊時間:15:00-20:00

会場:ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※こちらの会場は「ゲンロンカフェ」ではございませんのでお気をつけください。

【お問い合わせ】
合同会社カオスラ
tel:03-5422-7085 mail: info@chaosxlounge.com