ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校 第4期生展覧会グループB『眩暈』
2018年10月8日 – 9:34 PM

ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校についてはこちら↓
http://school.genron.co.jp/gcls/

展覧会名:ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校 第4期生展覧会グループB『眩暈』

会期:2018年10月13日(土) ~ 21日(日) ※10月20日(土)は講評のため終日休廊
開廊時間:
平日15:00〜20:00 / 土日13:00〜20:00(講評会実施日を除く)

会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
Tel: 03-5422-7085
※こちらの会場は「ゲンロンカフェ」ではございませんのでお気をつけください。

出展作家:アイコ(SHU-TING CHANG) / 青木美紅 / 江原沙保梨 / すーちゃん / 杉本幸子 / 林修平 / 松浦香帆 / 松枝昌宏 / PHILIPP AUBERT

本展の講評会や、今後の新芸術校に関連した展覧会予定についてはこちら↓
https://genron-cafe.jp/event/20181020/

 

展示ステートメント

「眩暈」はゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校4期生のうち、グループBに属する9名による展覧会です。
本展が焦点を当てようとしているのは、現実を知覚している「私」と、「私」の外部に存在する諸々の間に展開している領域です。
それは変容の過程や運動そのものに対する関心と言っても良いかもしれません。いまここで私たちに見えている世界は、周囲のイメージからの働きかけ次第で良くも悪くも容易に転変してしまいます。
その寄る辺なさをどう逆手に取る事ができるのか。
ここで強調しておきたいのは、本展の態度は反-現実的なものではなく、半-現実的な曖昧な領域に対するアプローチにあるという事です。
象徴的な例として、作家の一人はイメージ・リハーサルという治療法に注目しています。
PTSDなどを原因とした「悪夢」に対する治療に用いられるものです。
具体的には「悪夢」の内容を一旦紙に書き出し、より良い内容に書き換えることによって夢の内容をコントロール下に置こうという試みであり、そこには夢と現実が複雑に絡み合う往還があります。
このように本展はそれぞれの実存的な背景からスタートし、そこに潜在する複雑な経験を可視化しようとする手段として企図されています。
本展はその不安定で曖昧な場所に一旦とどまる事を可能にする装置であり、私たちは、チカチカとした眩暈の中でしか見られないような何かを、その空間に投影することを試みた9つのモデルを提示します。
(林修平)