弓指寛治個展『四月の人魚』
2018年3月26日 – 8:00 PM

 

「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」第1期の最優秀者である弓指寛治が、第21回岡本太郎現代芸術賞にて次席である「敏子賞」を受賞しました。
自身の母親の自死について描いた巨大な絵画《挽歌》(新芸術校第1期成果展覧会出品、2016年)以降、弓指は一貫して「自殺」をテーマに制作しており、『Barrack Out』展(2016年)での壁画制作、『Death Line』展(2017年)のキュレーションなど、注目すべき活動を続けてきました。
太郎賞に出品した《Oの慰霊》は、80年代に社会現象になったとあるアイドル「O」の自死をモチーフにしています。これまで母親の自死のみを扱っていた弓指が、他者の自死と残された人々の存在に目を向け、それらの「慰霊」を試みたのです。
今回開催する個展『四月の人魚』では、引き続きアイドル「O」の自死をモチーフとし、《Oの慰霊》の続編とも言うべきインスタレーションを展開します。

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今年の4月8日でアイドルOがこの世を去って32年。僕はOが居なくなった後でその存在を知った。歌が上手で絵が好きだったという。そんで超まじめ。亡くなった彼女も残された人達も地獄の苦しみを味わっただろうと思う。
けれどもそれで終わりじゃない。長い時間を経てOの死は別の形に変える事ができるかもしれない。慰霊ってのはそーゆー力があると僕は信じている。
(弓指寛治)

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【展覧会概要】
会期:2018年4月6日(金) – 4月29日(日)4月30日(月)←会期延長しました
※月曜休廊
開廊時間:15:00-20:00

会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※こちらの会場は「ゲンロンカフェ」ではございませんのでお気をつけください。

Featuring Artists:
相沢僚一 / 青木美紅 / cottolink / さいあくななちゃん / 笹山直規 / TYM344 / 名もなき実昌 / 藤城嘘 / 柳本悠花 / 幸洋子