新芸術校第3期最終成果展2018『サードパーティ』/ 裏成果展『怪獣の時代』
2018年2月26日 – 11:30 PM

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ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校 第3期の「選抜成果展」をお届けする。過去2回の成果展とは違い、今回は「選抜者」のみによる展覧会となる。受講生32名から選抜された9名は、1年間にわたる「サバイバル」形式のプログラムをくぐり抜け、生き残ったメンバーである。
「サードパーティ」というタイトルは、9名の選出が決まった後、メンバー間のディスカッションによって決められた。 もしかすると、「第3者団体」や「非当事者」などの意味を持つこの言葉が、サバイバルを生き残った選抜メンバーによる展覧会タイトルとして掲げられていることに、違和感を覚えるむきもあるかもしれない。
しかし、ここに選出された9名が扱っているテーマがすべて、きわめて「当事者」的なものであることに注意してほしい。 「家族」、「青春」、「自画像」といった、必然的に、当事者の視点や語りが入り込んでしまうテーマばかりなのである。あまりに身近で、個人的で、共有不可能なように思われるけれども、だからこそ最後まで捨てられずに残ってしまったテーマたち。 おそらく9名は、そのようなテーマを正面から扱うために、「第3者」の視点を求めたのだろう。
もちろん、「パーティ」という言葉が示すように、完全な「第3者」になろうとしているわけではない。 あくまでも、当事者たちが作る関係性の圏内にとどまりながら、その内側で、第3の眼であろうとしているのである。 付け加えておけば、第「3」期の成果展である、ということも少なからぬ影響を与えている。 「サードパーティ」というタイトルは、第1期、第2期の「先輩」たちに対する、第3期生からの態度表明でもあるだろう。
選抜成果展は例年通りゲンロンカフェで開催されるが、五反田アトリエでは「落選展」として、惜しくも選抜メンバーからは落選してしまった受講生たち有志による展覧会が開催される。 こちらはあくまで、有志による自主企画の展覧会であるが、受講生たちの実力は拮抗しており、もしかしたら落選展から、選抜成果展を凌ぐ作品が現れることも十分考えられる。
選抜成果展と落選展、どちらも第3期の新芸術校にとっての「成果」であり、見るに値するものであると確信している。 ぜひ、両方に足を運んでもらいたい。
(主任講師・黒瀬陽平)

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ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第3期 最終成果展 2018
『サードパーティ』

会場:ゲンロンカフェ(〒141-0031 東京都品川区西五反田1-11-9 司ビル6F)

参加者:龍村景一 / 五十嵐五十音 / 有地慈 / スズキナルヒロ / 新井健 / 村井智 / 小林真行 / ヤウンクル関根 / 中川佑梨

会期(共通):
3月3日(土)13:00〜20:00
3月4日(日)11:00〜13:30 / 15:30〜17:30 最終講評会
※最終講評会中は入場できません
3月5日(月)13:00〜20:00

入場無料

特設サイトはこちら→ http://3rdparty.jp/

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【同時開催】
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第3期 裏成果展
『怪獣の時代』

会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ(〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F)

参加者:辻野理恵 / 友杉宣大 / 田辺結佳 / 中村紗千 / 長谷川祐輔+中川翔太 / こまんべ

会期は『サードパーティ』と共通です。

入場無料

特設サイトはこちら→http://3rdparty.jp/ura/