-市街劇「小名浜竜宮」- -開催概要- -アーティスト- -アクセス- -車がない人のための小名浜竜宮交通案内-

いわきには奇妙な「浦島伝説」が残っている。浦島と乙姫が結婚し、ふたりは子どもを授かるが、乙姫は難産に苦しむ。そこで、いわき市平の西部にある閼伽井嶽薬師の力を借り、無事出産することができた。それからというもの、毎年、乙姫が火の玉となって夏井川を遡り、閼伽井嶽薬師までお礼参りに来る、というものだ。これをいわきでは「龍燈伝説」と呼ぶ。

小名浜地区を流れる藤原川水系、さらにその西にある鮫川にも、火の玉が川を遡る龍燈伝説が無数に残っている。そして小名浜の海岸線一帯の目立った岬には、高い確率で「八大龍王」を祀った碑がある。龍宮岬、と名づけられたところまである。龍神や蛇神は水にまつわる神なので、昔から津波や高波の被害に悩まされてきた小名浜に祀られているのは当然のことだろう。

小名浜は、今も昔も漁師町であり、毎年遠くの海から男たちがやってくる。そして、東北一と名高い歓楽街には「姫」たちが待っている。

荒ぶる龍神や蛇神によって押しよせる波の犠牲となった死者の記憶と、海を渡ってやってくる男たちと「姫」たち、そしてその子どもたちの記憶。いわきに残る「龍燈伝説」は、それらの記憶が重なりあった物語なのではないか。

 

市街劇「小名浜竜宮」は、小名浜地区の複数会場といくつかの「チェックポイント」をツアー形式で巡回しながら、震災後の「龍燈伝説」を語る。

展覧会名:市街劇「小名浜竜宮」

 

いわき市 まち・未来創造支援事業

共催:UDOK. 、合同会社カオスラ

会場:UDOK.(福島県いわき市小名浜本町29−2) ...ほか複数会場

 

開催期間:2016年9月17日(土) − 10月10日(月) ※土日祝日のみオープン

開催時間:11:00−19:00

観覧料:無料

 

キュレーション、演出:黒瀬陽平(美術家、美術評論家)

 

制作:江尻浩二郎、小松理虔

 

お問い合わせ:info@chaosxlounge.com(合同会社カオスラ)

9月25日(日)は、第5会場の清航館がクローズになります。ご注意ください

秋山佑太 荒木佑介 井田大介

岸井大輔 今井新+弓塲勇作 パルコキノシタ

村井祐希 柳本悠花 山内祥太

KOURYOUとサイト制作チーム

(共同制作・制作会社ちょもらんま

 作品提供・一輪社、qp、福士千裕、しわしわ、新関創之介、後藤拓朗、ク渦群、藤城嘘、岸井大輔

 文章提供・江尻浩二郎

 翻訳、協力・平間貴大、松本しげる、高田マル、伊藤聖来、小原隆史)

JRいわき駅から

いわき駅前バス停6番のりばから「鹿島経由小名浜行き」に乗車。「支所入口」で下車。(所要時間約30分)

※時刻表や運行情報については「新常磐交通」のHPなどをご確認ください。

市街劇「小名浜竜宮」は、車を使っての鑑賞をおすすめしています。また、同時開催の市街劇「地獄の門」と連続した展覧会でもあり、まずはいわき駅前で「地獄の門」を鑑賞ののち、小名浜へ移動して鑑賞するのが公式のルートです。

ですが、公共の交通機関のみの利用でも鑑賞することは可能です。その場合、会場やチェックポイントを、公式のルートとは異なる順番でまわることになりますのでご了承ください。バスの道中では、本展のテーマとも関わりの深い防災緑地や復興住宅などをゆっくりと見てまわることができますので、「地獄の門」と「小名浜竜宮」の補足的ツアーとしてお楽しみいただけるかもしれません。ただし、とても時間がかかりますのでご注意を!

 

いわき駅前バス停⑨番のりばから「いわき駅~豊間~江名~小名浜~泉駅」のバスに乗車。

「江名小入口」で下車→【チェックポイント5】】真福寺 奥ノ院 八大龍王

「川岸」で下車→【第5会場】清航館

「支所入口」で下車→【第1会場】UDOK.

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